晴着・振袖

新しい年に 装いもあらたまってみませんか

装いはこころ こころを装いに 

きょうは晴着・振袖のお話

振袖って

長い袖のきもの

身ごろと袖との縫いつけ部分を少なくして 振り をつくった袖のきもの 

歴史をたどると袖の長さは長くなったり短くなったり

現在の振袖は江戸時代に誕生したといわれています

袖の長さは三種類

◇長振袖 114㎝前後

◇中振袖 100㎝前後

◇小振袖 85㎝前後

袖が長くなった理由は諸説あるけれど

長い袖はやっぱり華やかでかわいらしい 優雅 たおやか つつましい

ゆれる袖の中に男性の魂を呼び込むという呪術的な意味も

だから長い袖の振袖はミスのきもの ミスの晴着・略礼装着

そういえばむかしから

わたしたちは 振る とか ゆれる ということを

とても大切にしてきましたね

                           

色・柄・素材・シルエット

きものは色 柄 素材 そしてシルエット

日本人の顔色に合った色は赤といわれたりしますが

シックな色を選ばれる若い方も多く

帯や小物のあわせ方で色の印象は大きくかわったりもします

柄も古典的なものから現代的な 個性的なものまでいろいろ

縫い目を通して一枚の絵のように見える絵羽(えば)模様

つるっとした肌ざわりや光沢のある生地 綸子(りんず)や

生地そのものに地紋があるなら華やかさや重厚さがアップ

いまどきなら気軽に着られる化繊のものも多いですね

ヘアスタイル メイク バッグや草履などの小物まで

晴れの日の装いをおたのしみください

着装(着付け)の実際

いまは着付け(きつけ)より

着装(ちゃくそう)という言葉が多く使われています

着装は「着て装う」という意味 装うという言葉にはこころが感じられます

 さて 実際に着装するときのポイントもまとめてみましょう

1.体型を整える

着物すがたは直線の美しさ 体型を筒形に整えておきます

はじめに肩の高さをチェック

デコルテの美しい方なら長じゅばんの衿が動かないように綿花などをおき

バストの豊かな方なら胸下にタオルをあて なだらかにしておきます

後ろは 肩甲骨の出ぐあいをさりげなくチェック

帯が安定するように 腰まわり

ヒップのくぼみを埋めるようタオルをあてます

タオル類は素肌の上ではなく

肌襦袢や裾よけ ない場合は一枚下着をつけた上からあてていきます

2.長じゅばん

後ろの衿(衣紋・えもん)はあまり抜きません 指3本くらいが標準ですが

ヘアスタイルのボリュームや体型も考慮して

前はきっちりと のどのくぼみをかくすようにすると

お嬢さんらしさ かわいらしさが出せます

胸紐をあてますが

苦しい と言われるときの紐は ほとんどがこの胸紐

きつく締めるのではなく しっかり締める

紐の扱い方は着せ手の技術のみせどころ

伊達締めもおろそかにせず下着姿をきっちり仕上げます

3.伊達衿・きもの

伊達衿はいまどき2枚、3枚あたりまえ

レースやビーズ 色の重ね方もお好みをお聞きして

きものの着装で気を付つけることは

帯結びによってはおはしょりが後ろまでぐるりと見えるから

おはしょりをきれいに整えて

背縫いや脇縫いの縫い目も合わせておきます

帯結び

たてもの よこもの ななめもの

振袖の後ろ姿は 帯結びが高くついていて

背中いっぱいに華やかに結ばれているのが やっぱりかわいらしい

小さくならない、低くならない ということをこころがけています

いまは便利なものがあり 帯紐…三段紐とか三重紐とかいいますね…

羽根をおさえられる重宝なものもあります

一番気を使うのは帯枕の位置とあて方

背中から離れることのない帯結びは帯枕の土台しだい

最初に結び目の下におしぼりタオルを入れておくのがいいですね

帯締め・帯揚げ

振袖なら総絞り というのはひと昔前のこと

いまどきは前姿のアレンジも多く

帯揚げでリボンにしたり花にしたり

だから薄手の生地 綸子系も多い

帯締めにも飾りがついていて 華やかなのだけれど

この帯締め・帯揚げの仕上げが意外と悩ましい…

バランスが…難しいものです

紐を結び 帯を結ぶ たましいを結んで

でき上がり

全体美 シルエット その方らしい装いに仕上げられたか

そんなことが一気におしよせる瞬間

一緒に鏡を見て 笑顔ならOK!

えとせとら

成人式にはたくさんのお嬢さんたちに振袖をお着せしています

近年は 前撮りしている方も多く

スマホを取り出して こんなふうになんていうご希望もあったりします

そうでした! ご本人に必ずお話ししていることがあります

肩にかけるショールは寒さよけのもの

式典のさいちゅうは肩から外してね と

                     

晴着はハレの日に着るもの

ハレの日 とは 節目の日のこと

ふだんの日は ケ(褻)の日

メリハリも大事

そして

ハレの日もケの日も 同じように大切にして

こころおだやかにすごしたいものです 

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