洗える着物のランクの違いは、何?

現在の生活の中では
着物を楽しむときのアイテムの一つに
洗える着物があると重宝します
 おめしになられますか?

実際手にしてみると価格もさまざま
何がいいのか、どう選べばいいのか…
選ぶなら 品質のいいものを選びたい

 「あら、化繊の着物なの?いい着物ね」
…その着物とは どんな着物のことをいうのでしょう

洗える着物・化学繊維の着物のことを
昔は人絹(じんけん)といいました
 *人造絹糸(じんぞうけんし)の略です
日本初の洗える着物の素材は
レーヨンだったと言われています
原料に木材パルプが使用されている再生繊維
だから染料が染まりやすく色は鮮やか
ただ、ちぢみやすくて
お手入れが思った以上に大変だったんですね
ですから、開発された当初は人絹と呼んで
正絹よりもワンランク下の位置づけがなされました

つまり…
化学繊維は
天然繊維をめざしてつくられた ということ
天然繊維の限界を見越してつくられたものなのです
絹をめざしてつくられた化学繊維が
レーヨンやポリエステル
おなじみの洗える着物の素材です

 ちなみにアクリルは?…羊毛をめざしました
  アクリルのセーター、ありますよね

だから、
「化繊の着物なの?いい着物じゃない」とか
「化繊?全然わからない」なんて感じるとき
それは天然繊維と変わらない ということなのです

たしかに化学繊維をつくる技術は日々進化し
今では糸の断面図からしてほとんど絹と同じ
絹ずれの音すらも再現されているものもあり
一見してそれが正絹か化学繊維か
識別できない着物だってあるのです

 お手にした生地がどれだけ天然繊維に近いか
 それが品質 ランクの違い
 そしてそれは、価格にあらわれます
 洗える着物の品質の差は
  ずばり!価格の差なんですね

もちろん着物は生地だけではなく
お仕立てもありますから
価格のなかみはもっと吟味したいところです

もう一つ
洗える着物を楽しむときの注意点
正絹だから着物の格が上
化繊だから着物の格は下 という違いはありません
素材が正絹でも化学繊維でも、おんなじ。
小紋は小紋、色無地は色無地 です

洗える着物を楽しみましょう
天候を気にせず 目的に合わせ 気軽に
何よりもお手入れが簡単!
今の私たちの生活にマッチしている洗える着物
正絹に近いワンランク上の洗える着物を
ぜひお手にしてみてくださいね

晴着・振袖

新しい年に 装いもあらたまってみませんか

装いはこころ こころを装いに 

きょうは晴着・振袖のお話

振袖って

長い袖のきもの

身ごろと袖との縫いつけ部分を少なくして 振り をつくった袖のきもの 

歴史をたどると袖の長さは長くなったり短くなったり

現在の振袖は江戸時代に誕生したといわれています

袖の長さは三種類

◇長振袖 114㎝前後

◇中振袖 100㎝前後

◇小振袖 85㎝前後

袖が長くなった理由は諸説あるけれど

長い袖はやっぱり華やかでかわいらしい 優雅 たおやか つつましい

ゆれる袖の中に男性の魂を呼び込むという呪術的な意味も

だから長い袖の振袖はミスのきもの ミスの晴着・略礼装着

そういえばむかしから

わたしたちは 振る とか ゆれる ということを

とても大切にしてきましたね

                           

色・柄・素材・シルエット

きものは色 柄 素材 そしてシルエット

日本人の顔色に合った色は赤といわれたりしますが

シックな色を選ばれる若い方も多く

帯や小物のあわせ方で色の印象は大きくかわったりもします

柄も古典的なものから現代的な 個性的なものまでいろいろ

縫い目を通して一枚の絵のように見える絵羽(えば)模様

つるっとした肌ざわりや光沢のある生地 綸子(りんず)や

生地そのものに地紋があるなら華やかさや重厚さがアップ

いまどきなら気軽に着られる化繊のものも多いですね

ヘアスタイル メイク バッグや草履などの小物まで

晴れの日の装いをおたのしみください

着装(着付け)の実際

いまは着付け(きつけ)より

着装(ちゃくそう)という言葉が多く使われています

着装は「着て装う」という意味 装うという言葉にはこころが感じられます

 さて 実際に着装するときのポイントもまとめてみましょう

1.体型を整える

着物すがたは直線の美しさ 体型を筒形に整えておきます

はじめに肩の高さをチェック

デコルテの美しい方なら長じゅばんの衿が動かないように綿花などをおき

バストの豊かな方なら胸下にタオルをあて なだらかにしておきます

後ろは 肩甲骨の出ぐあいをさりげなくチェック

帯が安定するように 腰まわり

ヒップのくぼみを埋めるようタオルをあてます

タオル類は素肌の上ではなく

肌襦袢や裾よけ ない場合は一枚下着をつけた上からあてていきます

2.長じゅばん

後ろの衿(衣紋・えもん)はあまり抜きません 指3本くらいが標準ですが

ヘアスタイルのボリュームや体型も考慮して

前はきっちりと のどのくぼみをかくすようにすると

お嬢さんらしさ かわいらしさが出せます

胸紐をあてますが

苦しい と言われるときの紐は ほとんどがこの胸紐

きつく締めるのではなく しっかり締める

紐の扱い方は着せ手の技術のみせどころ

伊達締めもおろそかにせず下着姿をきっちり仕上げます

3.伊達衿・きもの

伊達衿はいまどき2枚、3枚あたりまえ

レースやビーズ 色の重ね方もお好みをお聞きして

きものの着装で気を付つけることは

帯結びによってはおはしょりが後ろまでぐるりと見えるから

おはしょりをきれいに整えて

背縫いや脇縫いの縫い目も合わせておきます

帯結び

たてもの よこもの ななめもの

振袖の後ろ姿は 帯結びが高くついていて

背中いっぱいに華やかに結ばれているのが やっぱりかわいらしい

小さくならない、低くならない ということをこころがけています

いまは便利なものがあり 帯紐…三段紐とか三重紐とかいいますね…

羽根をおさえられる重宝なものもあります

一番気を使うのは帯枕の位置とあて方

背中から離れることのない帯結びは帯枕の土台しだい

最初に結び目の下におしぼりタオルを入れておくのがいいですね

帯締め・帯揚げ

振袖なら総絞り というのはひと昔前のこと

いまどきは前姿のアレンジも多く

帯揚げでリボンにしたり花にしたり

だから薄手の生地 綸子系も多い

帯締めにも飾りがついていて 華やかなのだけれど

この帯締め・帯揚げの仕上げが意外と悩ましい…

バランスが…難しいものです

 

紐を結び 帯を結ぶ たましいを結んで

でき上がり

全体美 シルエット その方らしい装いに仕上げられたか

そんなことが一気におしよせる瞬間

一緒に鏡を見て 笑顔ならOK!

えとせとら

成人式にはたくさんのお嬢さんたちに振袖をお着せしています

近年は 前撮りしている方も多く

スマホを取り出して こんなふうになんていうご希望もあったりします

 

そうでした! ご本人に必ずお話ししていることがあります

肩にかけるショールは寒さよけのもの

式典のさいちゅうは肩から外してね と

 

                     

晴着はハレの日に着るもの

ハレの日 とは 節目の日のこと

ふだんの日は ケ(褻)の日

メリハリも大事

そして

ハレの日もケの日も 同じように大切にして

こころおだやかにすごしたいものです 

 

 

 

 

 

 

 

きもののこと

着付けの講師をしています

たくさん たくさん勉強してきました

きものに関する知識も技術も

お伝えするすべをもっている と思っています

日本の民族衣装といわれるきもの

きもののよさ きものをとおしてみえるもの

季節をとらえて書いてみましょう

  とっても身近に

       ときには専門的に

 ご一緒に きものらいふを楽しみながら